人工芝生は子どもやペットにとって本当に安全?天然芝との違いをふまえた素材選びと施工の注意点をプロ目線で詳しく解説します。
人工芝生は本当に安全?天然芝と違いもチェック
「人工芝は手入れがラクそうだけど、子どもやペットにとって本当に安全?」
このようなご相談をよくいただきます。結論から言えば、製品選びと施工方法をきちんと押さえることで、人工芝は高い安全性を実現できる可能性がある選択肢です。
ただしすべての人工芝が安全というわけではありません。特に安価な製品では、有害物質が含まれていることや、夏場の高温によるやけど、マイクロプラスチックの発生などに注意が必要です。
ここで簡単に、天然芝との違いを比較しておきましょう。
項目 | 人工芝生 | 天然芝生 |
---|---|---|
メンテナンス | 草刈り不要。清掃と劣化対策が必要 | 芝刈り・水やり・除草が必要 |
見た目 | 一年中キレイな緑 | 季節や管理でムラあり |
肌ざわり | 製品により異なるが柔らかさを選べる | 湿気や土の状態で変化する |
安全性 | 施工と製品次第で高められるが高温時注意 | 土が硬いと転倒時に痛いことも |
子どもにやさしい人工芝の選び方
小さなお子さんが外で遊ぶ庭では、安全性が最優先です。人工芝を選ぶ際は以下のポイントを意識しましょう。
柔らかさ・クッション性
「パイル」と呼ばれる芝の毛足が30〜35mm程度のものがおすすめです。やわらかく、裸足でもチクチクしにくく、転んでもケガしづらい質感です。
有害物質を含まないこと
安心して使うには、ホルムアルデヒドや鉛などの有害物質が含まれていない製品を選ぶ必要があります。「RoHS指令適合」や「国内安全基準適合」といった記載があるものが安心です。
夏の暑さ対策
人工芝は熱を吸収しやすく、夏場に高温になることがあります。遮熱加工が施されたタイプや白色チップを混ぜた製品を選ぶと、表面温度を抑えることができます。
ただし炎天下では裸足での使用は避け、やけどリスクへの注意も必要です。
ペットに配慮した人工芝選びのポイント
ペット、特に犬や猫が走り回る庭では、以下のような点に注意して人工芝を選ぶことが大切です。
芝の抜けにくさ・耐久性
安価な人工芝はパイルが抜けやすく、ペットの爪でめくれてしまうことがあります。高密度で基布が二重構造の製品を選ぶことで耐久性が上がります。
排尿・汚れへの対応
ペットの排泄を考慮して、排水性に優れた人工芝+防臭機能付き防草シートの組み合わせがおすすめです。水洗いしやすく、ニオイもこもりにくくなります。
誤飲リスクの軽減
芝の繊維が簡単に抜けてしまうと、ペットが誤って飲み込むリスクがあります。品質の高い国産品や認証取得製品を選ぶことで、そのリスクを大幅に減らせます。
安全性を高める人工芝施工の工夫
いくら良い製品を選んでも、施工が不十分だとケガやトラブルの原因になります。以下の点に注意しましょう。
下地にクッション材を入れる
特にお子さんが遊ぶスペースでは、砕石+防草シートの上にゴムチップマットや緩衝材を敷くことで、衝撃を和らげる効果があります。
芝の固定と端部処理
芝が浮いたりめくれたりすると、足を引っかけて転ぶ危険があります。ピンや接着剤でしっかり固定し、隅も丁寧に処理することが大切です。
排水性の確保
人工芝の下に水が溜まると、カビやバクテリアが繁殖しやすくなります。水が流れるよう勾配(こうばい)をつけ、排水先を確保することが重要です。
まとめ|安心して遊べる庭を人工芝でつくろう
人工芝は、子どもやペットが安心して過ごせる環境をつくるための有力な選択肢です。天然芝と比べてアレルゲンが少なく、ケガのリスクを下げやすい一方で、熱やカビなど新たなリスクもあることは理解しておく必要があります。
また「手入れが不要」と言われがちですが、定期的な落ち葉掃除や、経年劣化によるメンテナンスは必要です。
失敗しないためのポイント:
- 安全基準を満たした人工芝を選ぶ
- 熱や排水、バクテリア対策を考慮した設計・施工を行う
- 見た目だけでなく、使い勝手や衛生面も重視する
信頼できる外構業者に相談すれば、製品選びから設計・施工・メンテナンスまで総合的にサポートしてくれるため、安心して長く使える庭づくりが実現できます。
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